Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate

Aozora Bunko

恐ろしき水罠

とは云え、外には人影もない水の上だ。どんなに不可能に見えても、下手人は六人の一人に相違はない。

では、若しや……

徐々に徐々に、ある驚くべき真相が、人々の脳裡に浮び上って来た。

恐ろしき水罠

不思議、不思議、舟の上には警察の人々、明智小五郎、舟の持主の漁師の外に、誰もいない。場所は岸を離れた湖水の中だ。全くあり得ないことが起ったのだ。

あっけに取られた人々の胸に、漠然と、ある信じ難き考えが湧き上って来た。若しかしたら、若しかしたら……彼等はその異様な想像に慄然とした。

と、突然湖面に響き渡るエンジンの爆音。と同時に起る明智の叫び声。ハッと振向く人々の目に、今まで曳舟にしてあったモーターボートが、非常な速度で、彼等の舟を離れて行く、奇怪千万な光景が映った。ボートを操縦しているのは、いつの間に乗り移ったのか、こちらの舟の持主である筈の漁師だ。

「畜生、あいつだ。あいつが殺したんだ」

出し抜かれた明智小五郎は、憤怒の形相物凄く、エンジンの所へ飛んで行って、運転を始めた。又しても、湖上の追撃戦。

「あいつは、賊の手下だ。小雪に入智恵をしたのもあいつだ。それ丈けでは安心出来ぬものだから、漁師の舟を手に入れて、その舟の持主に化け、味方と見せかけて、僕等を見張っていたのだ。