Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
一先ず命を全うして、再挙を計る外はない。残念ながら、彼はヒラリと身を躍らせて、車外へ飛び出した。
「サヨナラ!」
憎々しげな捨ぜりふで、車はいきなり走り出す。同時に、又しても不気味なショック。敵は卑怯にも、走る車内から第二弾を発射したのだ。
「オット危い。危い」
明智は快活に怒鳴りながら、ピョンピョンと兎の様に反対の方角へ走り出した。
丸は黄金の衣裳を縫って、危うく脇腹をかすめ過ぎたのだ。
樹蔭から赤いテイルが見えなくなるまで見送ったあとで、明智は又しても、何のことか訳の分らぬ独言を呟いた。
「畜生奴、日本人を、あのモロッコの蛮族同様に心得ているんだな」
彼が謎の様な言葉を吐くのは、これで二度目だ。一度は不二子に「フランス語が出来ますか」一度は今の「モロッコの蛮族」だ。両方とも犯罪事件にどんなつながりがあるのか、少しも見当がつかぬけれど、無論黄金仮面の正体に関する言葉に相違ない。後々に関係のある事故、読者はこれをよく記憶にとめて置いて頂き度い。
賊の発砲が単なるおどかしでなくて、本当に相手を殺す気であったらしいことが、明智小五郎をびっくりさせた。非常に意外な感じがした。