Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
カチカチと外からドアに鍵をかける音。
「畜生、ピストルだ。構わぬ、ぶっぱなせ」
エベール氏が、明智の外には通ぜぬフランス語で怒鳴った。怒鳴ると同時に彼のピストルは煙を吐いた。続いて波越警部、明智と、三挺のピストルの釣瓶撃ちだ。二つ三つ四つ、見る見るドアの鏡板に穴があいて行った。
だが、敵は一向倒れた様子がない。
エベール氏と波越警部が、いきなりドアへぶつかって行った。合鍵を持たぬ彼等は、ドアを破って賊を追撃する外はないのだ。
ルパンはどうなったか。彼は微傷だも負わず、ピストルの乱射をあとに、長い廊下を走っていた。実に何とも解釈の出来ぬ。一大奇怪事が起ったのだ。ルパンの行手には、真実人っ子一人見えなかった。ドアの外に密集していた刑事軍、夜会の群集は、一体全体いつの間に、どこへ消えてなくなったのであろう。
イヤイヤ、消えてなくなる筈はない。読者は前章で、刑事達が待ちくたびれて、同じ部屋のドアを、外から開いて見た一条を読まれたであろう。刑事達が室内へ入って見ると、不思議千万にも、そこには誰もいなかった。ルージェール伯も、警視総監も、明智も、波越警部も、偽黄金仮面の死体まで、溶けてなくなった様に、影も形もなかった。