Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
子供等はそれを一枚ずつ買って来て、てんでに怪盗黄金仮面に扮して、一種の鬼ごっこをやるのだ。
巷に小っぽけな黄金仮面が充満した。
どこへ行っても、不気味な金色のお面があった。
この不思議な流行は、市民に名状し難き不安を与えた。夕暮の街頭で、一寸法師の黄金仮面に出合って、ハッと息を飲む様なことが屡々起った。
えたいの知れぬ恐怖が、尾に尾をつけて拡がって行った。
ある者は、一人も客のない深夜の赤電車の中に、黄金仮面が一人ぽっちで腰かけていたと云いふらした。その電車には、変なことに、黄金仮面の外には、乗客は勿論、運転手も車掌ものっていなかったという尾鰭がついた。
ある者は、人通りのない町で、うしろから少しも足音のせぬ金色の怪物が、スタスタとついて来たと云い、又ある者は、丸之内の大ビルディングの、空部屋の窓から、黄金の顔が覗いていたと云いふらした。
人々は黄金仮面が、異国の兇盗アルセーヌ・ルパンであることを薄々知っていた。だが、ルパンだからとて、油断は出来ぬ。この国では、彼は血を見ることを恐れぬのだ。平気で人殺しをやっているのだ。
ルパンの性格が一変した。