Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
彼は忽ち気を取直して、送話管を取ると、虚心坦懐に告白した。
「負けた。明智君、俺の負けだ。世界の大賊アルセーヌ・ルパン、謹んで日本の名探偵に敬意を表するぜ。だが、そこで君は、一体俺をどうしようというのだね」
「飛行機を元の飛行場へ着陸させるのだ。そして、不二子さんを大鳥家に返し、君はエベール君の縛につくのだ」
「アハハハ……、オイオイ、明智君、そんなごたくは陸上で並べるがよかろう。ここは君、一つ間違えば敵も味方も命はない、何百メートルの雲の上だぜ。ピストルなんてけちな武器は何の力もありゃしない。若し君がそれを発砲すれば、飛行機は操縦者を失って、忽ち墜落するばかりさ。ハハハ……、雲の上では、どうも俺の方に歩がある様だね」
アア何たる不敵、怪賊はこの難境にひるむどころか、却って棄て鉢の逆ねじを喰わせようというのだ。命を棄てて、三人心中と出られては、明智も手のつけ様がなかった。
「では、君の方では、一体僕をどうする積りなのだ」
「知れたこと、北の海の無人島へでも連れて行って、俺の腹がいえる様にするのだ」
氷山の上かなんかへ、置去りにする積りかも知れない。
「ハハハハハハ、オイ明智君、君はひどく困っている様だね。