Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
警部が意味ありげに尋ねる。
「イヤ、昨日見たのが初めてです。三好も見知らぬ男の様です。ただ教会の確かな紹介状を持っていたので、泊めたと申すことです」
「では、あの男をここへ引出して、一応質問を致して差支ございませんか」
「いいですとも、わしもあの男は何だか妙な奴だと思っていた位です」
そこで、やっと麻酔から覚めた長髪長髯の怪人物が、この臨時法廷へ連れ出された。
「君は昨夜十二時頃、どこにいたのですか」
警部が、臨時被告の住所姓名其他を聞訊した後、先ずおだやかな第一矢を放った。
「十二時少し前、三好さんと御茶を呑んでいました。それからあとは、御承知の通り、何も知りません。犯人は何ぜ私の様な者を睡らせる必要があったのかと、怪しむばかりです」
「君は、お茶を呑んだのが十二時前だというのですね。併し、三好さんも三好さんの奥さんも、確かな時間は記憶がない。三好さんがお邸から帰って来たのが、多分十二時頃だったと云っています。とすると、あなた方がお茶を呑んだのは、十二時を余程過ぎていたと考えなければなりませんね」
「私も確な記憶はありませんが、若し十二時過ぎであったとすると、どういうことになるのでしょうか」