후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
と云っては一寸法師の様に思われるが、それは一寸法師ではなく、上半身が、腰の所から四十五度の角度で曲っている為に、うしろからは、そんな脊の低いものに見えたのだ。つまりひどく腰の曲った老人なのである。
その異様な老人の姿を見て、当然私は曾つて初代が見たという不気味なお爺さんを思い出した。そして、時が時であったし、所が丁度私が疑っていた諸戸の家の附近であったので、私は思わずハッとした。
注意して、悟られぬように尾行して行くと、怪老人は、果して諸戸の家の方へ歩いて行く。一つ枝道を曲ると、一層道巾が狭くなった。その枝道は、諸戸の邸で終っているのだから、もう疑う余地はなかった。向うにボンヤリと諸戸の家の洋館が見えて来たが、今夜はどうしたことか、どの窓にも燈火が輝いている。
老人は、門の鉄の扉の前で一寸立止って、何か考えている様であったが、やがて、扉を押して中へ這入って行った。私は急いであとを追って門内に踏み込んだ。玄関と門の間に一寸茂った灌木の植込みがあって、その蔭に隠れたのか、私は老人を見失った。暫く様子を窺っていたが、老人の姿は現われぬ。私が門にかけつける間に、彼は玄関に這入ってしまったのか、それとも、まだ植込みの辺にうろうろしているのか、一寸見当がつかなんだ。