후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
彼女は富子と同い年の廿四で、眼の細いのと髪の毛のすこし縮れているのとを瑕にして、色白の品の好い立派な女振りであった。彼女も以前は竹本雛吉といって、やはり富子と同じ商売の人気者であった。富子も雛吉も十七八の頃からもう真打株になっていて、かれらが華やかな島田に結って、紅い総のひらめくかんざしをさして、高座にあらわれた肩衣姿は、東京の若い男達の渇仰のまととなっていた。容貌は富子の方が少し優っていたが、雛吉は又それを補うだけの美しい声の持ち主であった。
したがって、どっちにも思い思いの贔屓がついて、二人の出る席はどこも大入りであった。そのひいき争いがだんだん激しくなって来るに連れて、ふたりの若い芸人のあいだにも当然の結果として激しい競争が起こって来た。一方を揚げて一方を貶すようなひいき連の投書が、新聞や雑誌をしばしば賑わした。
かれらがこうして鎬をけずって闘っている最中である。富子と雛吉とが或る富豪の宴会の余興によばれて、代る代るに一段ずつ語った。その順序の前後についても余ほど面倒があったらしかったが、結局くじ引きときまって、富子が先きに、雛吉がその次に語ることになった。