후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
三
その罪ほろぼしというわけでもなかろうが、尼の住んでいる茅ぶき堂も近来よほどいたんで来たので、盂蘭盆でも過ぎたらばみんなが幾らかずつ喜捨して、堂の修繕をしてやろうという下相談まで始まった。しかも尼の顔色の衰えはいよいよ目立って来て、この頃ではいたましいほどにやつれてしまった。
「御病気でございますか。」
尼が托鉢に来たときに、僕の祖母が同情するように訊いたが、尼はそれを否認して、別に変わったこともないと答えた。
そのうちに盂蘭盆が来た。その当時、ここらではもちろん旧暦によっていたので、新暦ではもう八月の末であったろう、日が落ちるとひやひやする秋風が那須野の方から吹いて来た。旧暦十五日の宵には村の家々で送り火を焚いた。僕の家でも焚いた。その夜、地蔵尼は例の地蔵さまの足もとに死んで倒れていた。
それが又、村じゅうの大問題になった。
三
「尼さんが死んだ。地蔵さんが死んだ。」
こういう噂が村じゅうに広まると、大勢の人達はおどろいて村はずれに駈け付けた。僕も無論に駈けていった。それは午前六時すこし過ぎた頃であったろう。まだ晴れ切らない朝霧は大きい海のように広い平原の上を掩っていて、冷たい空気がひやひやと襟にしみた。