일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

吉田神社の神官吉田兼和とは日ごろの交誼も深い。その兼和が白河口に待っていて彼に告げた。

「御入洛と聞いて、摂家以下の公家方が、公式にお迎えに出ようと、慌ただしく装っております。この辺で御小憩ねがいたいが」

光秀は、拝謝した。

「いや、洛内もまだまったく鎮まったといえぬし、近畿の情勢もなおわからぬ今日、左様な重々しい儀礼は相互の迷惑。やがて御所へ御礼に伺候する日まで、おあずけ願っておこう」

その折、彼は、銀子五百枚を御所へ献上したいとて、その手続きをこの友に依頼した。同日また五山、大徳寺その他へも多額な寄附をしたので、安土から携えて来た手許の軍用金はすっかりなくなってしまった。そして夜は、下鳥羽に陣営して眠った。この夜九日である。彼はまだこの時まで、秀吉の動向については何ら知るところもなかったが、河内、摂津方面に散在する諸大名の態度には、何となく不安を感じ出していた。

光秀は、翌十日の朝、本軍を下鳥羽において、一部隊だけをひきつれ、山城八幡に近い洞ヶ嶺へのぼって行った。

ここは山城の綴喜郡と河内の交野郡との境をなす峠路である。光秀は旌旗を立てて、終日、何ものかをこの国境に待ちうけていた。