후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
そして当然僕の生涯の絃の上には倦怠と懶惰が灰色の手を置いているのである。考えて見れば、これが生の充実という現代の金口に何等の信仰をも持たぬ人間の必定堕ちて行く羽目であろう。それならそれを悔むかというに、僕にはそれすら出来ない。何故かというに僕の肉体には本能的な生の衝動が極めて微弱になって了ったからである。永遠に堕ちて行くのは無為の陥穽である。然しながら無為の陥穽にはまった人間にもなお一つ残されたる信仰がある。二千年も三千年も言い古した、哲理の発端で総合である無常――僕は僕の生気の失せた肉体を通して、この無常の鐘の音を今更ながらしみじみと聴き惚るることがある。これが僕のこのごろの生活の根調である……」
郊外の中野の方に住む友人の手紙が岸本の前に披げてあった。
これは数月前に岸本の貰った手紙だ。それを彼は取出して来て、読返して見た。若かった頃は彼も友人に宛てて随分長い手紙を書き、また友人の方からも貰いもしたものであったが、次第に書きかわす文通もほんの用事だけの短いものと成って行った。それも葉書で済ませる場合にはなるべく簡単に。それだけ書くべき手紙の数が一方には増えて来た。