후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
百七
その時、彼は看護婦でも急に部屋の扉を開けて入って来るのを気遣った。幾度となく彼はそこに跪くつもりで、病人の寝ている側を往ったり来たりした。
百七
「死んで行く人に隠して置くなんて……そんな法は無い」
そう思いながら岸本は病院の門を出た。到頭彼は打明けようと思うことも言わず仕舞に、唯嫂の側で看護の時を送ったというだけに留めて、病室を離れて来てしまった。どうして本当のことというものはこう口に出せないのだろう、それを考えて、彼は病院の門を出てから独りで歎息した。
岸本が愛宕下へ帰って行ったのは昼近い頃であったが、自分の部屋に戻ってからもその事が半日彼の胸から離れなかった。夜になって、離座敷のひっそりとする時が来て見ると、余計にその事が思われた。既に病人自身が承諾し、病人の身内のものが承諾しても、まだそれでも万一の場合を顧慮して躊躇している主治医が手術を決行する時は、やがてもう機会の過去ってしまう時かも知れない。岸本は愚図々々している時ではないと考えた。三人の子供の寝沈まる頃から、彼は遽かに思い立って嫂に宛てた手紙を書いた。
「病院の寝台の上でこの手紙をお読み下さい――」