후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
岸本は自分と彼女との間に生れた男の児のことに就いて、その時初めていろいろな話に触れた。
「たしか親夫という名だっけね。あの名は――ほら、坊さんが自分の児に命けるつもりで考えて置いたやつを、わざわざ譲ってくれたんだなんて、お前の手紙の中に書いてあったじゃないか」
こんな知らない子供の存在を考えて見たばかりでも心の震えた旅の当時に比べると、岸本は全く別の心持で節子の前にそれを言うことが出来るように成った。節子はまた、罪過そのものも今はもう懐かしいという面持で、しばらく彼女がお産のために行っていたという片田舎の方へ、そこにある産婆の家の二階の方へ岸本の想像を誘うようにした。不幸で、しかも幸福な子供が生みの親にも劣らぬ親切な両親を得て、平和な農家の家庭に養われているという話になると、彼女の顔には若い母らしい特別な表情さえ浮んだ。
「へえ、その家では釣堀をやってるのかね。一つ鯉でも釣りに行くような顔をして、そのうちに訪ねて行って見るかナ」
この岸本の言葉は節子をほほえませた。
「しかし、何処でどういう人に逢うか真実に解らないものですね――」と節子が言った。「あの田舎で大変御世話になった女のお医者さまのことを巴里へ書いてあげましたろう。