일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんせい

新生

島崎 藤村

島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면

아오조라 문고

八十九

彼は烈しい恋の情に燃えて一週間ばかり仕事も手につかなかった。

八十九

節子は弟を連れて七月の末に岸本の下宿へ訪ねて来た。丁度学校の暑中休暇が始まった頃で、その季節に一郎を迎えることは泉太や繁に取っても嬉しそうであった。同宿の青年が台湾の方へ帰省したことはややその夏を淋しくしたが、それでも子供等に取っては一年の中の最も楽しい時であった。

子供等は離座敷の縁先に集まって、節子姉弟が一鉢ずつ提げて来てくれた朝顔を見ていた。岸本もその花のすがたを見に行って、それから部屋の方へ二人の子供を呼んだ。

「泉ちゃんも、繁ちゃんも、お出で。今日は一ちゃんが来たから、お前達も着物を着更えましょう」

岸本はこんなことを言って子供の世話をするのに大分もう慣れて来た。二つ違いの兄弟とは言っても泉太と繁とは殆ど同じ丈の着物で間に合った。二人の子供は父がそこへ取出したのを附紐のしるしで見分けて、思い思いに着た。節子はまたその側へ寄って、子供等の脱ぎ捨てたものを畳んだり、部屋の隅に片附けたりした。

「節ちゃん、お前も着更えないかね」

と岸本は言って見た。

この下宿へ移ってから、岸本は節子のために一枚の着更を用意して置いた。