후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
お増の田舎では、縹緻のよい女は、ほとんど誰でもすることになっている茶屋奉公に、お増もやられた。百姓家に育ったお増は、それまで子守児などをして、苦労の多い日を暮して来た。
やっと中学を出たばかりの、そのお茶屋の若旦那は、時々よその貸し座敷などから、そっと口をかけた。浪の音などの聞える船着きの町の遊郭には、入口の薄暗い土間に水浅黄色の暖簾のかかった、古びた大きい妓楼が、幾十軒となく立ちならんでいた。上方風の小意気な鮨屋があったり、柘榴口のある綺麗な湯屋があったりした。廓の真中に植わった柳に芽が吹き出す雪解けの時分から、黝い板廂に霙などのびしょびしょ降る十一月のころまでを、お増はその家で過した。町に風評が立って、そこにいられなくなったお増は、東京へ移ってからも、男のことを忘れずにいた。そこのお神に据わる時のある自分をも、長いあいだ心に描いていた。男からも、時々手紙が来た。
「この人が死んじゃったんじゃしようがない。」
三年ほど前に、男の亡くなったことが、お増の耳へ伝わった時、それがにわかに空頼めとなったのに、力を落した。お増はまた、通って来る客のなかから、男を択ばなければならなかったが、その男は容易に見つからなかった。