후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
寺内に一宇を建て総見院と呼んだ。信長を後世総見院殿と称するは此時からである。
中原に在って勢威隆々たる秀吉を望み見て、心中甚だ穏かでないのは勝家である。嘗つて諸将の上席であった自分も、この有様だと、ついには一田舎諸侯に過ぎなくなるであろう、――秀吉の擡頭に不満なる者は次第に勝家を中心に集ることになる。滝川一益もその反対派の一人であるが、この男が勝家の短慮を鎮めて献策した。即ち、寒冷の候に近い今、戦争をやるのは不利である。越前は北国であるから、十一月初旬から翌年の三月頃までは雪が深い。故に軍馬の往来に難儀である時候を避けて、雪どけの水流るる頃、大軍を南下せしむべし、と云うのである。勝家喜び同心して、家臣小島若狭守、中村文荷斎をして、前田利家、金森長近、不破彦三を招き寄せた。勝家の云うよう、「某とかく秀吉と不和である為に、世上では、今にも合戦が始るかの様に騒いで穏かでない。今後は秀吉と和し、相共に天下の無事を計りたい考であるから、よろしく御取なしを乞う」と。前田等尤千万なる志であるとして、途中長浜の伊賀守勝豊をも同道し、宝寺に至って、秀吉に対面した。