일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶそうせるしがい

武装せる市街

黒島 伝治

黒島 伝治의 武装せる市街(ぶそうせるしがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,959자 · 234화면

아오조라 문고

市街の、その行きつまったところには、河があった。古代より湧き出ている城内の泉からつゞいているその水は、音をたてなかった。丸腰の支那兵が、河馬の群れのように、その中へ頭を突ッこみ、濁している。

街の一方は、青鼠の中山服の兵士たちが、蟻のように一面に這いまわっていた。他の一方には、土嚢塁の中でカーキ服が光っていた。シャモが蹴あいをやる、その前に、まず睨めッこをして相手のすきを伺う、それのようだった。何等奪われるものを持たない乞食や、浮浪漢は強かった。

すゞも、俊も、お母も、自分達の家が、中山服の蟻と、乞食、浮浪漢の群れの中に、ポツンと一つだけ、存在しているのを知っていた。そして、それにおびえた。ほかは皆な支那人だ。

山東軍は、退却際に、行きがけの駄賃として、数カ所で金品を奪い、むやみな発砲をした。中山服の眼には敵意があった。不安は、ます/\ひどくなった。

馬賊上りの、つわものゝ、中津の来訪は、この不安と恐怖に、若干の、主観的な緩和剤となったのである。中津は、ピストルがうまい。睨みがきく。彼がいてくれることは、彼女達を心強くした。

石を敷いた狭いゴミだらけの通りを、え体の知れない支那人が、犬のようにうさんくさく行ったり来たりする。