일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면

아오조라 문고

事業をそのまま擲っておいて、匆々東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った。すなわちそれが右二十四年の秋も半ばを過ぎた紅葉の時節であった。

国に帰った後で、一つの驚くべき一事件が大学に突発した。それは矢田部教授が突然大学を罷職になった事である。同教授のこの罷職は何も私とのイキサツの結果では無論なく、これは他に大きな原因があって、ツマリ同じ大学の有力者との勢力争いで遂に矢田部教授が負けたのである。それには彼の鹿鳴館時代、一ツ橋高等女学校に於ける彼の行為も大分その遠因を成しているらしく思われる。

越えて明治二十五年になった。月も日も忘れたが、大学から一つの書面が私の郷里に届き私の手に入った。披いて見ると君を大学へ採用するから来いとの事が書いてあった。大抵の人ならこんな書面に接したら飛び立つように喜ぶであろうが、私はそう嬉しいようにも感じ無くアアそうかという位の気持ちであった。そこで早速返事を認めて、只今我が家を整理中だからそれが済んだら上京して御世話になりますと挨拶をしておいた。