후리가나로 읽는 일본 고전
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면
第一〇項 横浜の人魂騒ぎ
その中に、人の横臥しているがごとき姿が並んで見ゆる。その夜は真の暗夜で、しかも一時ごろの深夜であった。同行の友人は、これは全く怪物が人を驚かさんと欲し、かかる戯れをして見せるのに相違ない。不埒千万のやつであるとて、大声を発し、「汝知らずや、われは万物の長たる人間であるぞ。早く正体を現して逃げ去れよ」と呼ぶも、怪光は依然として滅せず。とにかく近づいて見ようと申し合わせ、両人恐れ恐れ徐行して現場に至り見れば、土橋の改修工事中にて、橋上の土を取り払いたるために、橋台の木が朽ちて光り木となり、その間に立ちたる橋杭の黒く見ゆるのを、人の横臥せるがごとく認めたることが判然と相分かり、世の妖怪はみなかくのごときものならんと、互いに笑ったことある由。
第一〇項 横浜の人魂騒ぎ
すでに数年前のことなるが、横浜市内にて人魂の出ずるというについて大騒ぎをしたことがある。その顛末は、『時事新報』の記事を抜抄して掲げることにしよう。
横浜市常盤町に、紙商小駒支店松井某方の軒端より、毎夜人魂出ずとの評判高く、市内の者はもちろん、その近在近郷辺りより草鞋ばきにて見物に押し掛くる者、毎夜何百人より千人以上に達し、その筋の取り締まりも、なにぶん行き届きかぬるほどの雑踏なるよし。