일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たんどくこう

単独行

加藤 文太郎

加藤 文太郎의 単独行(たんどくこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,799자 · 222화면

아오조라 문고

谷の雪は相変らず軟くよくもぐるが、下る方は案外楽で登りとは比較にならなかった。で、この谷は常念山脈からの降路としては最良のものに違いないと思った。この晩冷沢の炭焼小屋に厄介になった。小屋主は越中小川温泉山崎村羽入からきている長津という人であった。

冬山の第一の危険は雪崩であるが、初冬の雪崩は殆んど一次(新雪)のもので、真冬や春のようにどか雪の降ることが少ない。また二次―高次(旧雪)の雪崩は春のように恐ろしく気温が高くなったり、大雨が降る等ということもないから、あまり心配はない。天候は春より変りやすいが、ウェーブが小さく大荒れがないので山へ登れない日は殆んどない。気温はこの山行で十一月三十日夜常念の小屋で零度(降雪中)翌十二月一日大天井岳頂上で零下五度(晴、強風)であった。また初冬の岩場は凍ったところが少なく、冬春を通じて一番安全である。初冬の山行の困難は積雪の状態が真冬と同様に軟く、スキーなしには殆んど登れないことである。すなわち春山のようにクラストを利用したり、雪崩の後を伝ったりして歩いて登ることができない。だから藪の多い山や、谷が細く傾斜の急な山へ登ったり、谷から山へ、山から谷へと横断して行くのは困難であろう。