후리가나로 읽는 일본 고전
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
加藤 文太郎의 単独行(たんどくこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,799자 · 222화면
少し進みて花畑を通り道明らかならざれば偃松帯を進み三田平の西北に下りてみれば人に逢う。劔より引返したる人なり。三田平の小屋は別山の北にあり、ここより望めば明らかなり、また尾根へ取付き進む、なかなか危険なるところ多くして痛快なり、この辺穂高に劣らず、上下を繰返しつつ急峻を攀じればすなわち求むる劔岳なり、絶頂へ着きしは三時なり。眺望雄大無比、寒暖計あり、大山神劔山の柱の下に名刺を置き万歳三唱せり。この日宮殿下御二方御登山あらせられたりと拝す。それより下れば三人の人あり、白萩より来れりと言う、平蔵を下る人なり、私は長次郎の雪渓を下る。宮殿下の御足跡を拝しつつ下り、途中辷りなかなか恐ろし、ようやく平蔵の出合に出で右へ本流を下る。前面に黒部別山蟠る、半時間くらいにて雪崩れたるあり、右側に道あれど詳かならず、川原を進み尾根に取付き等してなかなか渉らず、力つき暗くなりたれば河原に野宿せり、海抜五五〇〇尺くらいのところにて寒し、七時半。
十四日(土曜日)晴
幸いに雨に見舞われざれば、さほど困難せざりしも、なかなか寒き夜なりき。明くるほどにますます寒く顫えながら朝食をなし、六時頃出発、尾根へ登りて進む、困難なり。