일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

四

「ほんとに、木曾のかたはおなつかしい。」

と別れぎわに言い添えた。

十一屋のあるところから両国橋まではほんの一歩だ。江戸のなごりに、隅田川を見て行こう、と半蔵が言い出して、やがて三人で河岸の物揚げ場の近くへ出た。早い朝のことで、大江戸はまだ眠りからさめきらないかのようである。ちょうど、渦巻き流れて来る隅田川の水に乗って、川上の方角から橋の下へ降って来る川船があった。あたりに舫っている大小の船がまだ半分夢を見ている中で、まず水の上へ活気をそそぎ入れるものは、その船頭たちの掛け声だ。十一屋の隠居の話で、半蔵らはそれが埼玉川越の方から伊勢町河岸へと急ぐ便船であることを知った。

「日の出だ。」

言い合わせたようなその声が起こった。三人は互いに雀躍して、本所方面の初冬らしい空に登る太陽を迎えた。紅くはあるが、そうまぶしく輝かない。木曾の奥山に住み慣れた人たちは、谷間からだんだん空の明るくなることは知っていても、こんな日の出は知らないのだ。間もなく三人は千住の方面をさして、静かにその橋のたもとからも離れて行った。

四

千住から日光への往復九十里、横須賀への往復に三十四里、それに江戸と木曾との間の往復の里程を加えると、半蔵らの踏む道はおよそ二百九十里からの旅である。