후리가나로 읽는 일본 고전
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ひがんすぎまで
彼岸過迄
夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면
一人で遠くへ行ったり、長く宅を空けたりする便宜を有たない彼女は、母子二人の家庭にこうして幾年を老いたのである。
鎌倉へ行こうと思い立った日、僕は彼女のために一個の鞄を携えて直行の汽車に乗った。母は車の動き出す時、隣に腰をかけた僕に、汽車も久しぶりだねと笑いながら云った。そう云われた僕にも実は余り頻繁な経験ではなかった。新らしい気分に誘われた二人の会話は平生よりは生々していた。何を話したか自分にもいっこう覚えのない事を、聞いたり聞かれたりして断続に任せているうちに車は目的地に着いた。あらかじめ通知をしてないので停車場には誰も迎に来ていなかったが、車を雇うとき某さんの別荘と注意したら、車夫はすぐ心得て引き出した。僕はしばらく見ないうちに、急に新らしい家の多くなった砂道を通りながら、松の間から遠くに見える畠中の黄色い花を美くしく眺めた。それはちょっと見るとまるで菜種の花と同じ趣を具えた目新らしいものであった。僕は車の上で、このちらちらする色は何だろうと考え抜いた揚句、突然唐茄子だと気がついたので独りおかしがった。
車が別荘の門に着いた時、戸障子を取り外した座敷の中に動く人の影が往来からよく見えた。