후리가나로 읽는 일본 고전
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ひがんすぎまで
彼岸過迄
夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면
十一
と感じた。
十一
正直な彼は主人の疳違を腹の中で怒った。けれども怒る前にまず冷たい青大将でも握らせられたような不気味さを覚えた。この妙に落ちつき払って古風な煙草入から刻みを撮み出しては雁首へ詰める男の誤解は、正解と同じような不安を敬太郎に与えたのである。彼は談判に伴なう一種の芸術のごとく巧みに煙管を扱かう人であった。敬太郎は彼の様子をしばらく眺めていた。そうしてただ知らないというよりほかに、向うの疑惑を晴らす方法がないのを残念に思った。はたして主人は容易に煙草入を腰へ納めなかった。煙管を筒へ入れて見たり出して見たりした。そのたびに例の通りぽんぽんという音がした。敬太郎はしまいにどうしてもこの音を退治てやりたいような気がし出した。
「僕はね、御承知の通り学校を出たばかりでまだ一定の職業もなにもない貧書生だが、これでも少しは教育を受けた事のある男だ。森本のような浮浪の徒といっしょに見られちゃ、少し体面にかかわる。いわんや後暗い関係でもあるように邪推して、いくら知らないと云っても執濃く疑っているのは怪しからんじゃないか。君がそういう態度で、二年もいる客に対する気ならそれで好い。