후리가나로 읽는 일본 고전
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ひがんすぎまで
彼岸過迄
夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면
二十八
彼はある日何気ない顔をして友の住居を敲いた。そこで世間話に時を移すと見せて、暗に目の前の人に飛びかかる機を窺った。彼は机の上にあった重い文鎮を取って、突然これで人が殺せるだろうかと尋ねた。友は固より彼の問を真に受けなかった。彼は構わずできるだけの力を文鎮に込めて、細君の見ている前で、最愛の夫を打ち殺した。そうして狂人の名の下に、瘋癲院に送られた。彼は驚ろくべき思慮と分別と推理の力とをもって、以上の顛末を基礎に、自分のけっして狂人でない訳をひたすら弁解している。かと思うと、その弁解をまた疑っている。のみならず、その疑いをまた弁解しようとしている。彼は必竟正気なのだろうか、狂人なのだろうか、――僕は書物を手にしたまま慄然として恐れた。
二十八
僕の頭は僕の胸を抑えるためにできていた。行動の結果から見て、はなはだしい悔を遺さない過去を顧みると、これが人間の常体かとも思う。けれども胸が熱しかけるたびに、厳粛な頭の威力を無理に加えられるのは、普通誰でも経験する通り、はなはだしい苦痛である。僕は意地張という点において、どっちかというとむしろ陰性の癇癪持だから、発作に心を襲われた人が急に理性のために喰い留められて、劇しい自動車の速力を即時に殺すような苦痛は滅多に甞めた事がない。