일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ひがんすぎまで

彼岸過迄

夏目 漱石

夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면

아오조라 문고

二十九

敬太郎の戻った事にはまるで気がついていない風に見えた。

二十九

その時敬太郎の頭に、この女は処女だろうか細君だろうかという疑が起った。女は現代多数の日本婦人にあまねく行われる廂髪に結っているので、その辺の区別は始めから不分明だったのである。が、いよいよ物陰に来て、半後になったその姿を眺めた時は、第一番にどっちの階級に属する人だろうという問題が、新たに彼を襲って来た。

見かけからいうとあるいは人に嫁いだ経験がありそうにも思われる。しかし身体の発育が尋常より遥かに好いからことによれば年は存外取っていないのかも知れない。それならなぜあんな地味な服装をしているのだろう。敬太郎は婦人の着る着物の色や縞柄について、何をいう権利も有たない男だが、若い女ならこの陰鬱な師走の空気を跳ね返すように、派出な色を肉の上に重ねるものだぐらいの漠とした観察はあったのである。彼はこの女が若々しい自分の血に高い熱を与える刺戟性の文をどこにも見せていないのを不思議に思った。女の身に着けたものの内で、わずかに人の注意を惹くのは頸の周囲を包む羽二重の襟巻だけであるが、それはただ清いと云う感じを起す寒い色に過ぎなかった。