후리가나로 읽는 일본 고전
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ひがんすぎまで
彼岸過迄
夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면
九
大きな笠の中へ、野葡萄をいっぱい採って来て、そればかり貪ぼっていたものだから、しまいに舌が荒れて、飯が食えなくなって困ったという話もついでにつけ加えた。
食う話ばかりかと思うと、また一週間絶食をしたという悲酸な物語もあった。それはみんなの糧が尽きたので、人足が村まで米を取りに行った留守中に大変な豪雨があった時の事である。元々村へ出るには、沢辺まで降りて、沢伝いに里へ下るのだから、俄雨で谷が急にいっぱいになったが最後、米など背負って帰れる訳のものでない。森本は腹が減って仕方がないから、じっと仰向に寝て、ただ空を眺めていたところが、しまいにぼんやりし出して、夜も昼もめちゃくちゃに分らなくなったそうである。
「そう長い間飲まず食わずじゃ、両便とも留まるでしょう」と敬太郎が聞くと、「いえ何、やっぱりありますよ」と森本はすこぶる気楽そうに答えた。
九
敬太郎は微笑せざるを得なかった。しかしそれよりもおかしく感じたのは、森本の形容した大風の勢であった。彼らの一行が測量の途次茫々たる芒原の中で、突然面も向けられないほどの風に出会った時、彼らは四つ這になって、つい近所の密林の中へ逃げ込んだところが、一抱も二抱もある大木の枝も幹も凄まじい音を立てて、一度に風から痛振られるので、その動揺が根に伝わって、彼らの踏んでいる地面が、