후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
三
山霧はもうだんだんに剥げて来ました。
三
朝涼のうちに、関井さんの夫婦はわたくしを近所の森の中や川端へ案内してくれました。東京より十度以上は違うと三津子さんのいったのも嘘ではありません。まったく朝晩は冷々して単衣の上に羽織ぐらいは欲しいほどでした。路ばたには名も知れないいろいろの草花が一面に咲きみだれて、それが冷たい朝霧にしっとりと湿れている風情は、なんともいえないほどに美しいものでした。
「わたくしは少し見廻るところがありますから、これでちょっと失礼します。」
関井さんは途中でわたくし共に別れて、そこらの大きい森の中へはいって行きました。取り残された二人は、官舎の方へしずかに戻って来ました。山の朝は気味の悪いほどに寂かで、どこかで山鳩の声がきこえました。
「ふだんはいろいろ御不自由なこともありましょうけれども、こういう所に住んでいらっしゃるのは全くからだの薬でございますわ。」と、わたくしは足もとの草花を眺めながら言いました。
「不自由は初めから覚悟して来たのですから、それほどにも思いません。」と、三津子さんは笑いながら言いました。「世間のうるさいお付合いはありませんし、そりゃ全く気楽ですわ。