후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
ほんとうの名は小鉄で、それをつづめて一般にこてちゃんと呼んでいたわけなんです。そのこてちゃんがちょうど去年の今頃に死んで、あしたがその一周忌の御命日にあたるというので、今もその噂が出たんですよ。」
この話をしている我々三人は、マレー半島の一角に横たわっている小さい島――シンガポールの町の、ある料理屋の三階に食卓を取りまいているのであった。家は無論に西洋作りであるが床には日本の畳を敷きつめて、型ばかりの床の間には墨絵の山水の新しい軸がかけてあった。窓には紅い硝子の風鈴が軽い音を立てて、南の海の夕風にゆらめいていた。
欧州航路の○○丸が日本へ帰航の途中、このシンガポールに寄港したので、印度洋の暑さにうだっている乗客はわれさきにと争って上陸した。わたしも早朝から上陸して、かねて紹介状をもらっていたS商会をたずねると、あいにくにその若主人はゴム園の用向きで向う河岸のジョホールへ旅行していて留守であったが、安井君という若い店員が初対面の私をひどく懐かしそうに迎えてくれて、自動車でまず市中を見物させて、それから市外のゴム園へも案内してくれた。午飯は或る外国ホテルで済ませたが、晩飯には日本の料理店や日本の芸妓とを紹介しようというので、安井君はこの町における日本の花柳界と称せられているマレー・ストリートの日本人町へ自動車