후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
「驟雨がくるかも知れません。一遍ざっとくると、あとはよほど凌ぎよくなるんですが……。それでも一年じゅうでこの頃が一等しのぎいいんです。」
ここらでは二、三月頃が最も暑く、七、八月のこの頃は最も涼しい時節であると、安井君はシンガポール地方の気候を説明して、さらに本題のこてちゃん一件に取りかかった。
こてちゃんの小鉄は十九の年に本国からこの土地へ出稼ぎに来て、去年の夏であしかけ三年目であった。小鉄の身許をよく知っている者はなかったが、神奈川の生まれで、横浜でも少しばかり稼いでいたことがあると本人自身は言っていた。細面で鼻の高い、肉付きのかなりいい、それで背のすらりとした、いかにも容姿のいい女で、髪の毛が少し黄ばんでいるのと、鈴のような眼が少し窪んでいるのと、この二つの小さな瑕を見つけ出して、神奈川生まれだけにおそらく混血児だろうなどと悪口をいう客もあったが、それとても別に取り留めた証拠があるのではなかった。あまりはしゃいだ質でもなかったが、ひどく沈んでいるという程でもなく、渡り者の多いここらの花柳界ではまず上品な部にかぞえられて、土地でもいい客筋の座敷が多かった。