후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
市街の夜の燈火が悉く消され、ブウロンニュの森には牛、豚、羊の群が籠城の食糧の用意に集められたという巴里を美術家仲間で最終に去ったのは岡と今一人の彫刻家であったらしいことをも知った。在留した同胞の殆んどすべては既に巴里を去ったことをも知った。
リオン行の美術家仲間からも汽車旅の混雑と不安とを岸本の許へ知らせて来た。それで見ると、車掌さえ行先を知らない列車に幾度か乗換え六箇所の停車場で三時間あるいは六時間を待ち都合四十時間もかかって漸くリモオジュからリオンに辿り着くことが出来たとしてあった。岸本等の宿へは、主婦の姉の娘夫婦にあたる人達が巴里から避難して来た。この人達は岸本等が七時間で来たリモオジュまでの汽車旅に三十時間を費したと話した。巴里ばかりでなく北の国境の方からの多数な避難者の群は荷物列車にまで溢れているとの話もあった。
「僕等はまだ好いとしても、独逸の方に居た連中はさぞ困ったろうね――」
と岸本は隣室の牧野を見る度に言い合った。仏独国境の交通断絶以来全く消息を知ることの出来なかった伯林の千村教授や、ミュウニッヒの慶応の留学生が倫敦に落ち延びたことも分って来た。