후리가나로 읽는 일본 고전
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しんせい
新生
島崎 藤村
島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면
五十一
「節ちゃん、お前は何時までも叔父さんのものかい」
「ええ――何時までも」
胸に迫って湧いて来るような涙と共に、節子は啜り泣く声を呑んだ。
五十一
義雄が家族を引連れて移り住もうとする家は上野の動物園からさ程遠くない谷中の町の方に見つかった。月の半ば頃には略その支度が出来るまでに成った。兄は岸本の方の望みによって、年とった祖母さんだけを弟の家に残して置いて行くことにした。
到頭岸本は何事も詫びずじまいに、唯その心を行為に表すだけのことに止めて、別れ行く嫂を見送ろうとするような自分をその引越間際の混雑の中に見つけた。
「姉さん、要る物がありましたら、何でもお持ちなすって下さい」と岸本は言って、古い家具や勝手道具の間に合いそうな物まで嫂に分けた。
時雨は早や幾度か屋根の上を通過ぎた。嫂が節子を連れて谷中の家へ掃除に出掛ける頃は、義雄は郷里の方に用事があると言って、引越の手伝いを人に頼んで置いて、兄自身は東京に居なかった。その日は嫂も、節子も、二人とも疲れて谷中の方から帰って来た。
「お帰りかい」
と慰労うように言う祖母さん、母や姉の帰りを待受けていた一郎と次郎、谷中の家の様子を聞こうとする岸本親子なぞが嫂達の側に集った。