일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんせい

新生

島崎 藤村

島崎 藤村의 新生(しんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,815자 · 663화면

아오조라 문고

「私はもう掃除に行って来たばかりで、あの家が厭になってしまいましたよ。暗いの、暗くないのッて」と嫂は岸本に言って見せて、一緒に電車で帰って来た節子の方をも見ながら、「どうして父さんはあんな家を借りる気に成ったろう。あの二階だけは明るいね」

「ええ、二階の方はねえ」と節子も母の顔を見た。

「でも二階の一部屋だけは随分暗い。あれじゃ何処からも日の映りようが無い」

「溝が近くないと好いんですけれどね」

「まあ、御免蒙って」と復た嫂が草臥れたらしく言った。「節ちゃん、お前も御免蒙って足でもお出し」

「叔父さん、御免なさいね」

と節子も言いながら、母と二人してさも草臥れたらしい足を横に延ばすようにした。彼女は白足袋を穿いた足を岸本の方へ投出しても、それを取繕おうともしないほどの親しみを彼に見せた。その日の節子は叔母さんの墓参りに行った日と同じように、平素に見られないような若さをも発揮した。

「でも、手伝いに来てくれた人があって好うござんしたよ。何もかもその人がしてくれましたよ」

こう節子は岸本に話しかけながら、母の側で片膝ずつ折曲げるようにして、谷中まで行って来た足袋の鞐を解いた。