후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶそうせるしがい
武装せる市街
黒島 伝治
黒島 伝治의 武装せる市街(ぶそうせるしがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,959자 · 234화면
言葉は、群集のどよめきに消されてしまった。
さん/″\駄々をこねて砲台牌をくわえさして貰った真中のデボチンは、三分の一ほど吸った吸いがらを、俥から、傍の保安隊士の頭上に吐きすてた。火のついた吸いがらは、帽子から、辷って襟首に落ちた。
「おやッ、つッ、つッ! つッ!」
若い保安隊士は、びっくりして、とび上った。
デボチンは、皮肉げに、意地悪げに、空にうそぶいていた。
「畜生!」
三人は俥から引きずりおろされた。足枷についた鉄の鎖が、錆びた音色で鳴った。囚徒は動かなかった。
群集は、けしきばんでどよめいた。
ソウ リウユチエ プル
シュエ テイ ユーピンテン
チュンチュ シチュネン
カイン シュエ タ トンチェン
チャン ペイ ハイ ピエン
…………
ふと、幹太郎は、やけッぱちな、蘇武の歌を耳にした。子供でもしょっちゅう歌っている耳なれた軍歌だった。見ると、デボチンの土匪が、唇をひん曲げて口ずさんでいた。
「あいつ、あの眉楼頭(デボチン)なか/\、図太いやつだな!」
彼の傍で、一人の若い支那人が、憎々しげに呟いた。
「……まだ、歌ってやがら。そら、まだ歌ってやがら。」
しかし、幹太郎は、その時、日本人として漢詩を習った時のような感情にとらわれた。