후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「ウム。仇ッぽい櫛巻きの女? ……」
「あいつは、丹頂のお粂といって、名うてな女賊ですぜ、どうです、どこかの茶屋のかみさんという風体、まさか、女の盗人とは見えなかったでしょう」
「ほ、あれが」
と、うしろを見たが、黄ばんだ桜並木の間を織る行楽の人通りに、もうその姿は見つからない。
こういちいち釘勘の目を借りてみると、世間はあたかも百鬼昼行で、そこにもかしこにも、面をかぶった変化の者が、すまして歩いているのに驚かされる。人を見たら泥棒と思え――成程なアと金吾は今さらに思うのでありました。
馬道へ出ます。
ここへ出ると、所々の人家のきれめに、枯れ尾花のくぼ地や、草鞋を売る店や、駄賃馬の往来などが頻繁なので、あたりは急にひなびて見える。
遊冶郎がかッたるそうに帰って来る吉原組の駕もあれば、昼狐につままれにゆく、勤番の浅黄裏もぼつぼつ通る。午後の陽ざしに、馬糞の埃が黄色く立つ。
「どこへ行くのだろう?」
金吾のいぶかりも今は一ツの好奇心でした。
千住か、田中あたりか、真つ崎の森か、まさかこの順道をそのまま吉原へ入るのではあるまい。
などと思っている間に、とある横丁で、釘勘の姿がふッと見えなくなっています。