후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
灯を呼ぶ呼子笛
異とする姿ではありません。
が。
それは異とするに足らないとしても、これは異としなければならないのは、その褪紅色の被衣にくるまれた女の顔です。
川には、藍屋町の藍滓が油のように浮いて、深淵のごとき深い色をドンヨリと流しています。その川面を見おろしている女の顔をごらんなさい。
耳まで裂け上がっているくちびるは、二本の牙におさえられて、歯のあいだから血がしたたろうとしております。小鼻の両わきから青く深くえぐられた陰影は、怒れる皺のようにも見え、泣きたいような皺にも見える。青い眉は瞋恚の炎をなし、金色のひとみはあらゆる呪いを焼いているかとも思われますのに、なお額からは二本の人さし指のごとき角が被衣のかげにありありと見てとれるのです。
ここにも螢がとんでいました。
水を離れて、彼女の顔へ吹き上げられてくる螢も、その形相に近づくや、光を滅してあたりを去ります。
「……まだかしら? 乳母やのお寺は」
橋桁にもたれたまま、般若がやがてつぶやいています。
「荒川の畷から北へ四、五丁、そこの鼻寺というお寺にいると、乳母やの使いが言ったけれど、道を聞く家はないし、足はくたびれるし……こんなことなら、かごにでも乗ってくればよかった……」