후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「おめえの受持ちは相良金吾、あの籖の中では一番手強い侍だから、ずいぶん抜かりのねえように頼む」
「一番骨ッぽいのを引受けたのは、秦野屋として面目をほどこしたわけ、兄貴、どうか心配しねえでくれ」
「じゃあ、今夜の寄合はこれで済んだな」
と、編笠を被る親分の尾について、一同が人影を織りながらゾロゾロと水車場の間を歩み出しましたが、そこの小屋の蔭を出た途端に、目の前の草原が、夕焼けのように、カーッと赤い光になすられているのに、
「オオ」
と、思わず一同が立ちすくみました。
それと共に、静かな夜気と相模川の水に反響して、カ――ン、カ――ン、カ――ンと、河向うの厚木の宿で、熾に鳴っている三ツ鐘の音がたれの耳にも気づかれます。
風がある。西らしい。
土手に若葉をゆす振ッている血の木立を楯にして、顔を焼きそうな対岸を眺めますに、燃え熾ッている火の手はちょうど宿の上町辺で、炎は人家の建てこんでいる、下へ下へと延びている。
その炎の色を映して、幾条にも裂けている相模川の水は、あたかも坩堝の溶液が砂利の間を煮え流れているよう。
風向きのせいかパチパチと焔のハゼる音までが、広い河原の距離を越えて聞こえ、それに交じる人声までが、陰々たる空を煙に送られて来ます。