일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면

아오조라 문고

しかしです。

皮肉にも、ハッと見合った双者の間には、足を入れて渡るにもよしない星影川の水が十一間の幅をもって奔流しています。

いかに仇敵の間柄でも、この奔流の水を隔てて向い合ったのでは、何ともしようがありません。

腕も及ばず、剣も届かずです。

(ウーム金吾だな! 身なりは変った装いをしているが、まぎれもない相良金吾!)

(オオ、おのれ日本左衛門)

と双方、肚の中でうめきながら、ハッとした瞬間の驚きを持続して、彼の道者笠とこちらの編笠、そのまま、両岸の岩上に山車人形の如く立ちすくみとなったのみです。

無言の闘争、目と目の根くらべ、いつまで果てしなく見えました。

これ以上の行動は、日本左衛門と金右衛門が、死を賭して奔流を越えて彼に迫るか、でなければ相良金吾が、最前女帯を捨てて渡った石の多い淵まで戻って、さらに、相手と剣眉を接して立たなければ不可能なことであります。

だが、争闘の意気ごみというものは、そんな迂遠な進路に火を発するものではありません。――また、すでに、蛇舌の如く絡み合った双者の目と目、心と心とは、暗黙のうちに組ンずほぐれつ、剣以上の鋭いものを交じえているので、ここ、寸間の時を措くことすらゆるさぬ気持に迫ってもいる。