후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
「えっ?」と、ヨハンの目は森の闇の梟のように大きくみはりましたが、安蔵のことばを容易に信じないように、
「ほウ……」と言ったばかりです。
「そこはやはり武蔵野でございます。拝島の岡と申しましてね、誰がもと住んでいたのか、今じゃ狐狸の巣みたいになっている空屋敷がございますんで」
と梅市が、そこで出会った事や見届けたことを逐一告げておりますと、「山の会堂」の横から十数人の者が明り木の炎を振ってワラワラと馳け寄って来るのが手にとるように見える。
何事かと、ヨハンの方からも近づいて行ってみますと、今日お蝶と共に連れて来た三人のうち、九兵衛という老賊だけが、巧みにいッぱい食わせて逃走したので、手分けをしてそれを探しているところだと口々な騒ぎかた。
そしてまた、八方へ明り木の光を振って別れて行きましたが、ヨハンは急に思いついて、梅市と安蔵に何事かを言いつけた後、自分は眠りにつくべき小屋へ影のように消えこみました。
また安蔵と梅市とは、それから教えられた小屋へ急いで来てみますと、成程、ヨハンが言ったとおり、二人の人間が正体なく炉辺に長くなっている。間もなく仮死状態の二個の人間は、ヨハンの命令をうけた梅市や安蔵たちの手によって、永遠に逃走のおそれがない生ける墓場へ片づけられました。