일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アラスカのひょうが

中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면

아오조라 문고

この方法で精密な検流計を使うと、零度附近で百分の一度の精度が得られる。勿論野外実験でそれだけの精度を出すには、十分な注意を要する。蒸溜水をチチハルからこの奥地まで運んで、それを凍らせて氷を作り、その氷で零点を決めるという程度の手数がかかるのは致し方ない。

検流計のためにはテントを張って貰った。その中に太い柱を埋め込み、その上に検流計を安置して、黒い布で周囲を蔽う。地温測定にかかる頃はもうすっかり暗くなって、望遠鏡の尺度を照らす豆電球が一つ、かすかに抵抗箱とスウィッチとを光らせている程度である。今日の測定は、深さ三・二四メートルにおいて、地温マイナス〇・三三度。朝から晩の七時までかかって、一点の測定が出来たわけである。

やっと安心の出来る測定値を一つ得て、ほっとした気持でテントを出ると、闇の草原には工事場のほのかなランプの光以外、灯火というものは一つもない。気温は零度近くに下り、風がこの荒漠たる草原を吹き抜けていた。

五日がかりで十点ばかりの完全な測定が出来、永久凍土層内の温度分布の曲線が一本得られた。その結果は、この地帯の川に鉄橋をかけるための基礎実験として、S君が半年がかりで低温実験室の中でやっていた実験を、今一度やり直す必要があるという結論に達した。