후리가나로 읽는 일본 고전
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
加藤 文太郎의 単独行(たんどくこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,799자 · 222화면
風は相変らず強く、立止っていることが多かった。皮の手袋がぬれたので、毛メリヤスの手袋にかえたが、終始指の感覚がなくなるので弱った。やはり風の強いときは、皮の物でないと駄目だ。三ツ岳の三角標石も完全に露出していた。頂上からちょっと行くと左の尾根へ雪庇がつづいているので、それを伝って降った。その尾根は下の方で本尾根と一緒になっているように見えたが、下ってみると大きな谷になっていた。それでも烏帽子の小屋はもうすぐだと思って、元気で引返した。一番さがったところでスキーをはく。樅の林を右に見て、ちょっとしたところを越すとすぐ向うに、烏帽子の小屋が大きく月に照らされていた。小屋は意外にも、風のため土台まで露出していた。窓を開けて中へ入る。小屋の中にも雪は殆んどなかった。蒲団は三俣蓮華の小屋と同様、棒にかけてある。この小屋は風の強いときは寒いに違いないが、寝具があるので大したことはないと思った。
七日はすばらしい快晴で、少々暑かった。小屋の附近はスキーに最もよいところだった。ブナ立尾根も上の方は素敵だった。尾根がやせてから輪カンジキにした。一カ月ほども烏帽子にいたという猟師が一、二日前に下ったので、輪の跡が残っていたが、新雪と風ではっきりしない。