후리가나로 읽는 일본 고전
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
加藤 文太郎의 単独行(たんどくこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,799자 · 222화면
高さは四メートルくらいのもので、その下はあまり急でなかったからちょっと流れただけで止った。しかしこの急な雪庇を登るのはつらかった。三ツヶ谷の頂上は長くなっているので、南の方から登って行くとどこが最高点だかわからない。それでも午後六時頃には頂上に立っていた。そして間もなく何度も通ったことのある道を東へ下って行った。ところどころ記憶にあるところが出てくるのでもう大丈夫だと思っていた。ところがそのコルへ下り着いたときは、夜がやってきて地形がまるでわからなくなった。そして記憶に無い長いゆるい斜面が出てきたとき、どうも変だ、間違って小代村へ下りつつあるようだ、と思うようになった。それは周囲の山がすべて濃霧に鎖されて方角がわからないのと、快晴の日の登山は、自分の歩いた道をあまり頭に入れていないためである。なお疑いながら進むうち、右手の谷の木の無い真白い雪原が出てきた。僕はそれを見てあれは確かに小代村附近の田圃に違いないとこう思ってしまった。恐ろしい感違いだ。実はこの木の無いところは木地屋という椀や杓子等のほり物をする人が、雪の無いときやってきて木を切ってしまったところである。