후리가나로 읽는 일본 고전
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
加藤 文太郎의 単独行(たんどくこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,799자 · 222화면
しかし二ノ丸を越して一三四〇メートルにきたとき本尾根が急に下っているのでつい左のゆるい尾根を伝い落折へ下ってしまった。これから若桜へ下ってもまた終列車に間にあいそうにないのであきらめて泊った。翌日戸倉峠から赤谷山へ登った。
父は二、三日といって出かけた私が四、五日もたつのに帰ってこないし、だいぶ吹雪いたので、あるいは遭難したのではないかとの疑念を起し、私の兄と友人に捜索を頼んだ。二人は若桜に行き、駅長に話し、役場などを尋ねたり、若桜スキー場へも行ってみた。
そんなこととは少しも知らず、私は山との別離を惜しみながら、ぶらぶらと下ってきて初めて駅の助役さんからそれを聞き、ほんとに驚いてしまった。いくら山に迷えるとはいえ、病気の父にこれほどまでも心配をかけるとは、なんという不孝者であろう。こんな者こそいい加減に山の中で死んでしまえばよいのに。
けれど父は無事に帰ってきた私の顔を見ては嬉しさの余りものもいえないほどだった。そしてこんなに病気で困っているのだから、たびたび帰ってきてくれと繰返し繰返し言っていた。
その後私は氷ノ山から扇ノ山を越して見舞いに帰ろうと思って何度も八鹿へ下車したけれど他に氷ノ山の方へ行く人がなく、一人では自動車が大変なので止めたり、氷ノ山へ登っても雪の状態が悪くて一日では扇ノ山まで行けそう