후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
今や毫厘の猶予も為し難いと見たから、
「分け!」
これは一心斎の独断で、彼はこの勝負の危険を救うべく鉄扇を両刀の間に突き出したのでしょう、それが遅かったか、かれが早かったか、
「突き!」
文之丞から出た諸手突きは実に大胆にして猛烈を極めたものでした。五百余人の剣士が一斉にヒヤヒヤとした時、意外にも文之丞の身はクルクルと廻って、投げられたように甲源一刀流の席に飛び込んで逸見利恭の蔭に突伏してしまいました。
机竜之助は木刀を提げたまま広場の真中に突立っています。
十三
間髪を容れざる打合いで場内は一体にどよみ渡って、どっちがどう勝ったのか負けたのか、たしかに見ていたはずなのが自分らにもわからないで度を失うているのを、中村一心斎は真中へ進み出で、
「この立合、勝負なし、分け!」
と宣告しました。
分けにしては宇津木文之丞が自席へ走り込んだのがわからない、一同の面にやや不服の色が顕われました。
机竜之助の白く光る眼は屹と一心斎の面に注ぎまして、
「御審判、ただいまの勝負は分けと申さるるか」
片手にはかの木刀を提げたなりで鋭い詰問。一心斎は騒がず、
「いかにも分け、勝負なし」