후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
穴を掘るのは心あたりの場所を掘って見るのであろう。それが成功して幾度も取りに来るのか、あるいは不成功のために幾度もさがしに来るのか、それは判らない。また、かの女のほかに幾人の味方があるか、それも判らない。
もし果たしてそうであるとすれば、まことに気の毒のことである。自分は決して自己の所有権を主張して、遺族らの発掘を拒んだり、あるいはその掘り出し物の分け前を貰おうとしたりするような慾心を持たない。正面からその事情を訴えて交渉してくれば、自分はこころよくその発掘を承諾するつもりである。もしその住所がわかっていれば念のために聞き合わせるのであるが、片門前とばかりでは少し困る。父は再びかの米屋へ行って、安達の奥さんという人が重ねて来たらば、その住所番地を聞きただして置いてくれと頼んだ。
それでも父はまだ気になってならなかった。米屋の主人の話によると、かの奥さんはあまり都合が好くないらしいという。してみれば、埋めてある財を一日も早く取り出したいと思っているに相違ない。片門前は二町であるが、さのみ広い町ではない。軒別にさがして歩いても知れたものであると、父はその次の日曜日に思い切って探しに出た。