일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면

아오조라 문고

こうなると、僕もだんだんに気が強くなって、更にその正体を確かめるために、足を早めてそのうしろ影を追って行った。原は広いが、往来の人に多年踏み固められたひと筋の通路は、蛇のようにうねって細い。僕はその細い路をまっすぐにたどって行って、やがて追いついた頃から少し横にそれて、すすきの根の残っている高低の土を踏みながら、ふた足三足通り越して振り返ると、尼も僕の足音に初めて気がついたらしく、俯向いていた目をあげてこっちをぬすむようにそっと見た。僕の推量通りで、それは果たしてかの地蔵尼であった。

「坊さん。どちらへ。」と、尼はほほえみながら言った。

断わって置くが、彼女が僕に対して坊さんと呼びかけたのは坊主という意味ではない。いわゆる坊ちゃんという意味である。父が士族であるので、土地の者は僕を尊敬して坊さんと呼ぶのが普通であった。坊さんの僕は呼ばれて立ち停まった。そうして、尼に対して丁寧に頭を下げた。

「隣り村へお使いでござりますか。」と、尼は何もかも知っているように又言った。

「はい。」

このままにかの尼を置き去りにして行くのは、なんだか失礼であるかのようにも思われたので、僕は自然に足の速度をゆるめて、尼が路を譲ってくれるままに、狭い路をならんであるき出した。