일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면

아오조라 문고

僕は一種の好奇心に誘われたのと、もう一つにはお島さんから頼まれたハンカチーフの使いを果たさなければならないと思ったので、足音のしないように砂浜を伝って、その松の立っている方へそろそろと歩いて行った。

水沢と向かい合っているのは、確かに若い女であるらしかった。うす暗いのでその顔はよく見えなかったが、その背格好をうかがって僕はすぐに覚った。それは近所の大きい町から来た若い芸妓である。ゆうべ水沢は宿の奥二階で酒を飲んで、芸妓を呼んでくれと言い出した。お島さんはよほどそれに反対したらしかったが、なにをいうにも客の注文であるので、結局その命令通りに芸妓を呼ぶことになった。土地には芸妓というものは住んでいないので、そういう場合にはいつも隣りの町から呼び寄せるのが習いで、雛子とかいう若い芸妓が乗り込んで来た。僕は廊下ですれ違ったが、その雛子というのはまだ十八九で、色の白い、見るからおとなしそうな、お嬢さんのような女であった。

紳士と芸妓との話はだいぶ持てたらしかった。お島さんの顔色は悪かった。なんだか泊まって行きたそうにぐずぐずしている芸妓を、お島さんは時間の制限を楯にして、無理無体に追い返してしまった。