일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면

아오조라 문고

う。それがもう一両となれば、どこでも※(「足へん+寿」、第4水準2-89-30)躇するに相違ない。それらの用心から察しても、あるいはほんとうの浪人者などが知恵を授けたのではないかと思われたが、彼はどうしても自分ひとりの思い立ちであると言い切っていた。右の十軒あまりの中で金を出して置いたのは和泉屋と若狭屋だけで、後者は無難に済んだのであるから、実際の被害は和泉屋だけに過ぎなかった。その二分の金は宇田川町で捕えられたときに振り落としてしまったのか、それとも誰かの手に伝わったのか、結局被害者へは戻らなかったそうである。金をうしなった上に、最もきびしいお咎めを蒙って、和泉屋が一番貧乏くじを引いたわけであった。

江戸時代にこういう手段を用いた賊は甚だめずらしいといわれた。したがって判決の先例がないので、奉行所でもその処分に苦しんで、その七月まで落着延引しているうちに、賊は七月八日に牢死した。伝えるところによると、奉行所では遠島と内定していたそうである。本来ならば結局重追放ぐらいで済むべきであったが、その書状のうちに放火して焼き払う云々というおどし文句があるので、かりにも放火などというは重々不埒であると、死罪に次ぐべき重罪に問われることになったのであるという。