후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
――何をしての、流罪であろぞ』
雪もいとわない人だかりである。
西行は、べつな方へ、曲がろうとしたが、そこも人や馬で、通れもしない。
検非違使の武者が、つじをかため、万一に備えている様子から見て、罪人は、家人も持っている、しかるべき身分の者と、おもわれた。
『オオ、あの裸馬ぞよ。おいたわしや。……日ごろ、おやさしい、み台所様も、散位様も』
出入りの街の女房たちでもあろうか、おろおろ声で、人びとの間に、背伸びするもあり、面をおおうて、よよと、泣くのもある。
そのうちに、割り竹を持った六条の下司(下役人)や放免たちが、
『退け、退け。道を退きおれ』
『退きおらぬか』
と、路地の口から往来の左右を、いわゆる“恐らしき者”といわれる権柄と叱で、群集を、押しひらいた。
狼藉を極めたそこの屋敷門の内から、二頭の裸馬の背にくくし付けられた流人の夫妻がひき出された。前後には、追立ての武士、役人などが、ものものしく、護り固め、――ひとりの下司は、板に書いた罪文を、手に掲げて、先を、歩き出した。
罪文には、こう読まれた。
散位源ノ盛行、并ニ、妻、津守嶋子ヲ、
土佐ノ国ヘ、配流ニ処ス。