후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
明智方にも、勇者は多かったが、奥田市之介、溝尾五左衛門、桜井新五、逸見木工允、堀口三之丞、磯野弾正、鳥山主殿助など、枕をならべて、討死を遂げてしまった。
星が暗く、道は湿地。
血か、沼か、びしょびしょしたものを、踏みこえ踏みこえ秀吉の中軍は、間断なきジリ押しを進めてゆく。
そのうちに、一窪地から、頻りにパチパチ撃つ者がある。
前列の四、五名が、次々、撃ち仆された。弾継ぎの早さから見て、一小隊も伏せてあるのかと思うと、撃手は、一名らしい。ただ左右に家来を三、四人置いて、撃っては弾をこめさせ、一弾撃ってはまた、ほかの鉄砲をとって狙っているらしく思われる。
「退かざる敵はない中に、さりとて健気な敵。虎之助、参ってみよ」
秀吉がうしろへいうと、あッと、主人の声を潜って、もう駈け出している若武者が見える。当年、二十二歳となる小姓組の加藤虎之助であった。
ダン、ダン! 二つばかりの弾音に出会ったが、虎之助の迫る脚のほうが、その弾煙の消えるよりも迅かった。
窪地の敵は、もう間に合わないと見ると、銃を抛って、
「汝、何を望んで来たか」
と、猛然、突っ立って、眼をいからした。